2021年となり、2020年(令和2年)分の確定申告の時期がやってきました。
今年度からの変更点として、基礎控除が10万円引き上げられた代わりに、今までどおりの65万円分の青色申告特別控除を受ける要件として、電子帳簿保存またはe-Taxが課されるようになりました(満たさない場合は55万円 or 10万円)。
そんなわけで、フリーランス翻訳者の私は、これまで国税庁の「確定申告書作成コーナー」で申告書を作成して郵送していましたが、今年からe-Taxに挑戦します(電子帳簿保存は意外と面倒なので)。
準備を進めていたら、PCで申告する場合には、マイナンバーカードと、マイナンバーカード対応のICカードリーダがあると便利なことがわかりました。
悩むくらいならICカードリーダを買ったほうが早いと思い、結局諦めました。
以前使えたアプリがサービス終了したりとかで、どうやら2021年3月末頃からまた対応できるようになるようです。ただ、準備が面倒で、カードの読み取りは何度も必要になるため、ICカードリーダのご購入をお勧めします。
マイナンバーカード対応のICカードリーダ
マイナンバーカード対応のICカードリーダを買おうと思って Amazon をチェックしたら、「使えなかった」という評価がついている怪しい商品がたくさんヒットします。
なるべく安く入手したい! でも、使えないのでは意味がありません。
かといって、ソニーや NTTコミュニケーションズなどのブランド物は値段が高めです。
サクラチェッカーで調べると、やはり、売れ筋でも安い製品は怪しいものが目立ちます。
ところが、よく見ると、低価格なのにサクラ度が0%で安価な商品が1つ見つかりました。
SCM Microsystems というブランドの SCR3310/v2.0 という製品で、知らない名前でしたが、商品説明には「NTT-Com SCR3310のOEM元」とあります。
どうりで、NTTコミュニケーションズのリーダと同型なわけです。
しかし価格はNTTコミュニケーションズの半額以下。
安すぎて逆に怪しいと思いましたが、さらに調べると、マイナンバーカード対応のICカードリーダは、公的サイトのこちらのページでリストされていました。
こちらの一覧にも、SCR3310v2.0 はきちんと掲載されています(「アイデンティブ(株)」がSCM Microsystemsブランドのメーカーです)。
そこで安心し、ポチッと購入したわけですが、実際に使ってみて、この製品はちゃんと使えるものの、少しだけ注意が必要です。
SCR3310をマイナンバーカードに使用する際の注意点
この製品はマイナンバーカード方式のe-Taxにちゃんと使えましたが、以下の 3 点に注意が必要です。
- 正しいドライバをインストールすること
- カードを挿入する向きに注意すること
- インストール後に再起動すること
最新の正しいドライバをインストールすること
SCR3310 のドライバはネットで入手できますが、NTTのドライバと間違えないようご注意ください。
SCM Microsystems のドライバはこちらのページで入手できます。
私は、「SCR3310v2.0用ドライバー」のWindows用ドライバ(V4.65)を使用しました。
※後で気づいたのですが、こちらの英語ページでは、Windows 10 用の最新ドライバ(v4.67)を入手できます。どちらも使えますが、こちらは Device Guard に対応しているとのこと。
カードを挿入する向きに注意すること
この商品には説明書がありませんが、マイナンバーカードを挿入する際は、
金色のICチップ面が上(写真面が下)ですので、お間違えの無いように。
インストール後に再起動すること
ここまでやって実際にe-Taxソフトで使用したところ、マイナンバーカードが認識されません。
ちょっと焦りましたが、PCを再起動したら無事にすんなり認識されました。
同じ状況の方は、再起動をお試しください。