翻訳では全角スペースを使用しないことが一般的です。ここでは、納品物に全角スペースを誤って残さないためにできることを紹介したいと思います。
スペースをドットで表示する
Microsoft Word やほとんどの翻訳ソフトでは、スペース(空白文字)を薄いドットなどで画面に表示させることができます。この設定に変更することで、簡単に全角スペースを見分けられるようになることがあります。ダブルスペースを排除するためにも、翻訳作業時はこの設定がお勧めです。
設定方法については、「(ソフト名) 空白 表示」などで検索して調べてみてください。
スペースを常に半角で入力する設定にする
IME の設定で、全角モードでスペース キーを押しても半角スペースが入力されるように設定することができます。
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=014462
ただし、翻訳ソフトによってはこの機能が適用されない場合もあるので注意が必要です。
翻訳完了後に検索する
複数のドキュメントで全角スペースを検索して特定できる場合は、最後に検索することで納品物に全角スペースが残っていないか確認するのがお勧めです。上記の方法で全角スペースを入力した覚えがなくても、TM(Translation Memory)から採用した訳文に全角スペースが含まれていることがあるからです。
前回紹介した xbench などのツールを使用すると、複数の翻訳作業ファイルでまとめて全角スペースを特定することができます。