私がフリーランス在宅翻訳者になるまでの経緯 | 翻訳メシ
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私がフリーランス在宅翻訳者になるまでの経緯

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翻訳者になるには

私がフリーランスの在宅翻訳者になるまでの経緯を紹介したいと思います。長くなってしまい恐縮ですが、興味のある方だけお読みください。

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学生時代

それなりの進学校に通っていましたが、実は特に英語が好きということもなく、得意ですらありませんでした。中学時代には、英語の補習を受けたこともあるくらいです。しかし、大学受験にはどうしても必要なので、高校時代はそれなりに勉強しました。

ただ、闇雲に単語や熟語を覚えるのは嫌いだったので、Z会が出している『速読英単語』という教材を中心に、ほとんど独学で学習を続けました。すると、模試などで文法・語法は苦手なままでしたが、いつの間にか読解力がついていたようで、長文が多いセンター試験では 9 割(200 点中 180 点)の得点をとることができました。今思うと、この経験が英語に自信を持つきっかけだったと思います。

大学時代

進学先は、理系の中堅国立大学です。就職に有利だろうと TOEIC を受けてみたところ、660 点という、大学生にしてはそれなりに良い結果が出ました。これで英語の単位がすべて最高評価で獲得でき、英語が得意なんじゃないかとの勘違いを深めました。

研究室では、英語の論文を翻訳することがありました。少しの分量なのに考えることがやたら多く、非常に疲れる仕事だと感じたと同時に、ちょっとした達成感もありました。

大手企業

それなりの大手企業に就職しましたが、自分の裁量でできる仕事がなく、求められる能力は私の不得意なことばかりだったので、次の人生をどうするかということばかり考えていました。このときに得た経験は非常に価値あるものでしたが、この仕事を続けていたら、つまらない人生になっただろうと思います。

当時に受けた適職診断では、「翻訳家」に向いているという結果が出ました。自分の裁量で仕事ができる点に惹かれ、いろいろと調べてみると、性格的には向いていそうです。英語には多少自信があったため、もう少し英語力を付ければできるだろうと(安直に)考えました。大手企業は続けるほどに辞めにくくなるため、仕事の切りが良いときに辞職し、まずは勉強に集中しました。

最初の挫折

翻訳会社の求人を見ると、TOEIC 900 点以上、かつ「実務経験あり」が条件になっていることがほとんどでした。でも、実務経験がなくても、トライアルに合格すれば OK というところもいくつかありました。そこで、TOEIC の条件を満たしてからトライアルを受けたところ、いくつかの会社から合格をもらうことができました。

これで翻訳家への一歩を踏み出せる、と張り切って開業届まで出しましたが、合格しても仕事の依頼がまったく入りません。少しでも仕事をもらえれば、ちゃんと翻訳して評価される(根拠のない)自信があったのですが、仕事がないことにはどうしようもありません。貯金も底をついたので、仕方なく、まずは校閲者として翻訳会社に勤務することにしました。

翻訳会社の校閲の仕事

翻訳会社の職場の雰囲気は、前職と比べると異様でした。みな黙々とパソコンに向き合って作業し、会話はほとんどありません。勤務のルールもほとんどなく、結果を出せばそれでよしという世界でした。多少とまどいましたが、悪くはありません。

翻訳会社における校閲とは、さまざまな翻訳者の納品物をチェックし、文書全体の整合性をとる仕事です。そこではプロの翻訳を多数見ることができ、日本語の校正についての知識も得ることができます。どのような翻訳が評価されるのかという基準も自然と身につくため、この経験は非常に役立ちました。

校閲者から翻訳者へ

校閲をしていた翻訳会社では、翻訳者としてのトライアルも受け、合格していました。しかし、校閲者として高い評価を受けて期待されたため、翻訳の仕事はなかなか入りませんでした。この頃、以前合格した翻訳会社から、初めて仕事の依頼が入りました。しかし、校閲の仕事があったため、スケジュールの都合上、断るしかありませんでした。校閲の仕事は量をこなさないと収入が低く、また量をこなす能力もなかったため、早く翻訳者として独立したいとの思いが強くなりました。そこで根気強く翻訳の仕事をメインにしたいことを言い続けたところ、徐々に翻訳の仕事が増えるようになりました。それから 1 年くらいすると、いつの間にか校閲の仕事がなくなり、気が付くとやっと念願の完全なフリーランス翻訳者になっていました。

これが数年前の話で、それからはずっと自宅で翻訳の仕事を続け、今に至っています。

以上です。お疲れさまでした。

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