在宅で翻訳しながらの育児は可能か?

翻訳と育児

在宅翻訳者として仕事を続けながら育児をしてきて、ようやく子供が 4 才になりました。在宅で仕事をしているというと羨ましがられることが多いのですが、前回、「フリーランスの出産・育児に待ち受ける制度上の課題と対策」で紹介したように、実際には多くのデメリットがあります。時間が自由とはいえ、睡眠時間を削ることは今でも多々あります。

ここでは、実際の経験から、翻訳と育児の両立が可能かどうかについて意見を述べたいと思います。

乳児期

この頃は、困難ですし、お勧めしません。赤ちゃんは寝ている時間が多いとはいえ、夜中も頻繁に起きることがあり、睡眠不足になりがちです。寝ている間にしかできない家事も多いため、仕事をしている時間はありません。こどもにとっても特に大切な時期なので、できることなら、育児に専念できる体制を整えることをお勧めします。

1 才頃

夜にまとまった時間寝てくれるようになると、身体は楽になります(いつになるかは個人差あり)。家では目を離せませんが、保育園に預けることが可能なら、その間は何とか仕事をすることができます。ただし、保活は困難を覚悟し、万全に準備しておいたほうがよいでしょう。

こどもが家にいるときは、仕事はできません。こどもが何かを求めてこちらを見ているときにパソコン画面ばかり見ていては発達上よくない影響がありそうですし、すぐに騒がれます。

なお、保育園に預けることができても、しょっちゅう病気にかかるので、安定した仕事時間を確保することは困難です。できれば仕事を減らすことをお勧めします。納期に支障が出そうなときは、早めに相談すると納期を延長できる場合もあるので、すぐに連絡しましょう。無断で遅れるよりは、ずっとマシです。

2 才~ 3 才頃

病気にかかることも減り、ようやく仕事に集中できるようになります。ただし、こどもが家にいるときに仕事をすることは、依然として困難です。想像もできないケガやイタズラをすることがあるからです。

4 才

少しの時間であれば、こどもが家にいるときも仕事ができるようになります。テレビ、タブレットを見ているときや、オモチャに集中しているときは、近くに居ることがわかれば安心してくれます。が、長時間テレビを見せ続けるわけにもいかないので、基本的には保育園に預けているときに仕事をする必要があります。

ちなみに、家で仕事をしていると、子供には親が苦労しているようには見えないようです。ある日、子供にこう言われました。

大人はいいよな~、保育園とか行かなくていいから

こどもの性格もあるでしょうが、私の翻訳と育児の状況は、そんな感じです。今後は、小学校低学年になったときに学童保育を利用できないことが、やや心配です。習い事に通わせようかと考えています。

最後に

参考までに、育児については次の本が非常に役立ちました。一見、特殊な育児法を紹介している本のようですが、こどもの発達段階ごとに、こどもに何ができて、何をしてあげるのが大切かという普遍的な内容が詳しく書かれています。成長に合わせて少しずつ読むと、説明内容があまりに的確なことにいつも驚きます。

多くの親ができていないかもしれない、人間として重要な子育てのエッセンスが凝縮されています。

もっとも、私もこの本の内容をきちんと実践できたわけではありません。しかしながら、何も知らないときより少しだけ注意を払うことができただけでも、本当に良かったと思っています。他の人気の本も何冊か読みましたが、これほど重要で的確な本に出合うことは、なかなかありません。

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